不動産売買を依頼するなら、できるだけ実績が豊富な業者を選ぶのが一般的です。
特に不動産の売却は、「経営の安定した大手に仲介依頼したい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
公益財団法人不動産流通推進センターが公表している「2023 不動産業統計集(3月期改訂)-3不動産流通」より、
「不動産売買仲介実績ランキング」が確認できます。
上位3位は定番で
1位 三井不動産リアルティグループ
2位 東急リバブル
3位 住友不動産販売
ですが、驚くことに取引一件ごとの手数料率を計算してみると・・・
三井:4.7%
東急:4.5%
住友:5.2%
と続きます。
通常、売買の仲介手数料は3%+6万円なので率でいえば3%ちょっとです。
という事は、いかに売主+買主の両手で手数料を貰っている率が高いかということなんですね。
これって、いけないことではなく合法です。
欧米では、この両手取引きは禁止されていますけど・・・
もちろん当社も、両手取引きはありますが、
こんなに多くはないです。
ある意味羨ましい・・・
因みにトップ3以下の30社平均では、4%とガクッと落ちてきます。
少し前の日経ビジネス誌で
「変わらぬ悪弊、手口巧妙に」なんて記事がありましたが、
この悪弊というのが、いつも口を酸っぱくして言っている「囲い込み」です。
それでも、数年前から比較すると手数料率も少しずつですが減少しているんですけどね。
あれだけ、週刊誌やテレビで叩かれたから・・・
こんな数字をみてしまうと、
本当に大手だからといって、1社専任で依頼していいのか…を考えさせられますね。
弊社が両手の時は、
明らかに宅建業者に買取りして貰った方が良いと思う物件だけです。
例えば、広大な土地とか、築古で建物の責任負えないものとか、
売主様が売却に時間をかけれないとか・・・
それも30社ほど検討しますよ。
逆に、明らかに一般市場に出した方が高く売れる不動産にとって
囲い込みなんてもってのほか。
電話で物件確認すると、
「商談中です」
「担当者以外分かりません」
「図面作成中です」
これらはすべて囲い込みです。
大手の実績だけで選ぶのも否定しませんが、
ベストな選択とは限りません。担当者の応対品質なども
よく確認して依頼して下さいね、安い物じゃないから。