先日ご来店頂いたT様。
ご両親から相続されたマンションのご相談にいらっしゃいました。
私どもの店舗に来店される一ヶ月ほど前に
JR駅前の信託銀行系の某大手仲介会社で売却査定をされたそうです。
査定の結果は、3社の買取業者の価格を出され、
「この中の一番高値を付けている会社さんへ売りましょう」と
提案されたそうです。
その前に、一度地元の業者さんの意見も聞いておきたいとのことで
弊社のGoogle口コミを見て、わざわざご来店頂いたそうです。
その価格を見て思いました。
「こんなに安いか?」
でも、業者名を見てピンときました。
「専任返しだ」
*専任返しとは、仲介する会社が懇意にする買取業者に売却させ、
綺麗にリフォーム後、再販時に再び専任で仲介に入ることです。
よって、仲介会社は、手数料をトリプルで取得できます。
当初は、「大手で信頼できそうだし、こんなに沢山、査定してくれた」
「もう他に行っても仕方がなさそうだから、このまま進めよう。」と思ったそうです。
しかし、大切な資産だから他にも聞いておこうとのことでご来店頂きました。
私も正直なのでそのままお話ししました。
「弊社でしたら同じ買取りでも、もっともっと高く買ってくれるところありますよ・・・」
不動産の買主は、「不動産の買取業者」か「一般ユーザー」この2択です。
本来は、一般ユーザーに買ってもらった方が高く売れます。
しかし、今回のような築45年オーバーの旧耐震マンションの場合
確かにエンドユーザーに売るより業者に売った方が契約不適合責任(瑕疵担保責任)を
免れる為、安心して売却できます。
築年数が新しい耐震基準のものであれば、
一般ユーザーへの売却を私も勧めますが
今回は、私も買取業者への売却をお勧めしました。
私たちの場合、7~8社に査定を依頼かけます。
その中で、私自身がお客様に提出する査定基準額に
最も近い額を提出してくれた業者を紹介するのですが
結果、このお客様は200万円高く売却できました。
そう、仲介にとって都合の良い買取業者を選ぶ訳ではないからです。
お分かりになりましたでしょうか。
誰を対象(買い手)とした査定をするかで、結果が全く違います。
セカンドオピニオン、覚えておいてくださいね!